「AIに指示したけど思ったのと全然違う結果が出てきた」「Vibe Codingを使ってみたけどうまくいかない」——その原因の多くは、プロンプト(AIへの指示文)の書き方にあります。
今回はプロンプトを入力するだけで4つの評価軸でスコアリングし、具体的な改善ポイントを自動で提示するツールを作りました。自分のプロンプトの弱点を客観的に把握できます。
4つの評価軸
プロンプトの質を左右する要素を4軸で評価します。それぞれ0〜25点の合計100点満点です。
| 評価軸 | 見ているポイント | 低スコアの典型例 |
|---|---|---|
| 📌 明確さ | 何をしてほしいかが一文で伝わるか | 「ブログ書いて」など動詞が曖昧 |
| 🎯 具体性 | 量・形式・条件が指定されているか | 文字数・出力形式・制約が何もない |
| 📋 文脈 | 背景・目的・読者・役割が含まれているか | 誰が読むのか・なぜ必要かが不明 |
| ⚙️ 構造 | 情報が整理されていて読みやすいか | 一文に情報が詰め込まれて混乱する |
実際に評価してみる(デモ)
自分がよく使うプロンプトを入力して「評価する」を押してください。サンプルボタンで良い例・悪い例の違いを確認するのもおすすめです。
スコアが上がるプロンプトの書き方
① 明確さ:「何をしてほしいか」を動詞で明示する
「ブログ記事を書いて」「比較表を作って」「要点を箇条書きでまとめて」のように、やってほしいことを具体的な動詞で伝えます。「〜について教えて」のような曖昧な表現は、AIが回答の形式を勝手に選ぶ原因になります。
② 具体性:数値・形式・制約を追加する
「400字程度」「3点に絞って」「箇条書きで」「専門用語は使わずに」のように、量・形式・制約を言葉や数値で指定します。指定がないとAIが最も答えやすい形を選ぶため、期待通りの出力になりません。
③ 文脈:役割と読者を設定する
「あなたはベテランのWebデザイナーです」のように役割を与え、「WordPressを使ったことがない中小企業の経営者向け」のように読者を指定します。この2つを加えるだけで、難易度・言葉選び・説明の深さが自動的に最適化されます。
④ 構造:情報を整理して渡す
長い指示を一文に詰め込まず、改行・見出しで整理して渡します。
あなたは〇〇の専門家です。
【対象読者】〇〇向け(〇〇の知識なし)
【依頼内容】〇〇を説明する記事を書いてください
【条件】400字程度、専門用語は使わない、結論から書く
ツールの仕組み(技術構成)
今回のプロンプト評価チェッカーは、ルールベースのスコアリングエンジンとJavaScriptのみで構成されており、外部APIへの通信は発生しません。
STEP 1:プロンプトのテキストを解析する
入力されたテキストに対して、評価軸ごとに定義したキーワードリスト・文字数・文章パターンを照合します。役割ワード・数値・改行・制約ワードの有無を検出してスコアを計算します。
STEP 2:4軸でスコアを計算する
各評価軸のスコアを0〜25点で算出し、合計100点満点で総合スコアを計算します。スコアに応じてS・A・B・C・Dのグレードを割り当て、軸ごとにフィードバックコメントを選択します。
STEP 3:改善例を自動生成する
スコアが低い軸に応じて、不足している要素(役割・読者・形式・文字数)を補ったプロンプト例を生成して表示します。
| パーツ | 使用技術 | 役割 |
|---|---|---|
| テキスト解析 | JavaScript(独自ロジック) | キーワード照合・文字数カウント |
| スコアリング | JavaScript | 4軸の採点・グレード算出 |
| フィードバック生成 | JavaScript(条件分岐) | スコアに応じたコメント選択 |
| 改善例生成 | JavaScript(テンプレート) | 不足要素を補ったプロンプト例を出力 |
| フロントエンド | HTML / CSS / JavaScript | スコアの可視化・操作UI |
よくある質問
どのAIに使えるプロンプトが評価されますか?
ChatGPT・Claude・Geminiなど主要な生成AIへのプロンプトに対応しています。評価軸(明確さ・具体性・文脈・構造)はAIの種類を問わず共通の品質指標です。
スコアが低くても良い出力が出ることはありますか?
あります。シンプルなタスク(「今日の日付を教えて」など)はスコアが低くても問題ありません。このツールはとくに複雑なタスク・長いアウトプットが必要なプロンプトの改善に効果的です。
Vibe Codingでも同じ評価軸が使えますか?
使えます。コードを生成する際も「役割・対象・条件・形式」を明示するほど、生成されるコードの品質が上がります。プロンプト設計はVibe Codingの生産性を左右する最重要スキルです。
まとめ
プロンプトの品質は「役割・読者・形式・構造」の4軸で決まります。デモで自分のプロンプトを評価して、弱い軸を重点的に改善してみてください。
AI活用・業務自動化・Vibe Codingを使ったシステム開発については、お気軽にご相談ください。要件定義からプロンプト設計・実装まで一貫して対応します。
