実際に2パターン作って比べてみて分かったこと
LPを作って公開したあと、
ふと立ち止まってしまう瞬間があります。
「これで本当に良かったんだろうか?」
デザインは悪くない。
構成も、たぶんおかしくはない。
でも、問い合わせが増えたかと聞かれると、
正直なところ、はっきりとは分からない。
これは、依頼する側だけでなく、
作る側も同じように感じていることだったりします。
制作者としても、
「これが正解です」と言い切れるほど、
LP制作は単純なものではありません。
LPの正解は、なぜ分かりにくいのか
多くのLP制作は、こんな流れで進みます。
ヒアリングをして、
1案を作って、
修正して、
公開する。
この進め方自体が悪いわけではありません。
実際、ほとんどの案件はこの形で成立しています。
ただ、この方法には
一つだけ大きな弱点があります。
「比べるものがない」という点です。
今あるLPが良いのか悪いのか。
本当は、別の構成だったらどうだったのか。
見出しを変えたら反応は変わったのか。
それを知る手がかりがほとんど残らないまま、
「たぶんこれで大丈夫」という感覚で終わってしまう。
結果として、
- ・修正の判断が感覚的になる
- ・改善の方向性が見えにくい
- ・何が効いたのか分からない
そんな状態に陥りやすくなります。
制作者側の本音を言うと
少し正直な話をすると、
制作者側も「一発で当てられる」とは思っていません。
もちろん、経験や知見をもとに
最善だと思う形は提案します。
でも、
実際に反応するかどうかは、出してみないと分からない。
これは逃げでも言い訳でもなく、
現実的な話です。
だからこそ私は、
LPを「一発で完成させるもの」ではなく、
「比較しながら良い形を探すもの」
として考えるようになりました。
実際に2パターン作ってみた話(塾の生徒募集LP)
以前、
塾の生徒募集用LPを制作したことがあります。
最初は、
- ・情報をしっかり整理した構成
- ・安心感を重視した説明中心のLP
を1案だけ作る予定でした。
ただ、
「ターゲット的に、もう少し感情に寄せたパターンもアリかもしれない」
という話になり、
思い切って、
A案:説明重視・情報整理型
B案:ファーストビューで強く訴求する感情寄り構成
この2つを用意しました。
どちらが正解かは、
作っている段階では正直分かりません。
でも、実際に出してみると、
反応にははっきり差が出ました。
- ・スクロールのされ方
- ・途中離脱の位置
- ・問い合わせまで到達する割合
「なるほど、今回はこっちか」と
感覚ではなく、結果で判断できたのは
かなり大きかったです。
※参考として、当時制作した塾の生徒募集LPのデモを2パターン掲載しています。
2パターン作る、という考え方
例えば、
- ・ファーストビューで強く打ち出すパターン
- ・説明を丁寧に積み上げるパターン
- ・感情に訴えるコピー中心の構成
- ・情報整理を重視した構成
どちらが正しいかは、
事前には断言できません。
でも、並べて出してみることで、
初めて見えてくるものがあります。
反応の違い。
離脱の仕方。
問い合わせまでの動き。
ここで初めて、
「このサービスの場合は、こういう伝え方が合っている」
という判断ができるようになります。
技術的にはABテストと呼ばれる手法ですが、
やっていること自体はとてもシンプルです。
比べて、見て、良かった方を残す。
それだけです。
すべての人に向いているわけではありません
正直に言うと、
この進め方は全員におすすめできるものではありません。
例えば、
- ・とにかく1枚だけ作りたい
- ・改善や運用は考えていない
- ・短期間で結果だけ欲しい
こうした場合は、
シンプルなLP制作のほうが合っています。
一方で、
- ・LPを作ったが反応が分からない
- ・広告や集客を少しでも行っている
- ・感覚ではなく、納得感を持って判断したい
こういった方には、
複数案で比較しながら進める方法は
かなり相性が良いと感じています。
「作って終わり」じゃないLP制作へ
LPは、
公開した瞬間がゴールではありません。
むしろそこがスタートで、
反応を見て、少しずつ整えていくことで
初めて「使えるもの」になっていきます。
私は、
LP制作をただの制作物としてではなく、
実際に事業の中で使われる道具として考えています。
そのため、
1案制作だけでなく、
2案を比較しながら進める形にも対応しています。
「今のLP、このままでいいのか少し不安」
そんな段階でも構いません。
考え方の整理からでも、
お手伝いできればと思っています。
