2011年に登場して15年。ずっと「使えない」と言われ続けてきたSiriが、ようやく本気で作り直されました。2026年6月8日、AppleのWWDC 2026でTim Cookが最後のCEOとして登壇し、Google Geminiを搭載した完全新設計のSiriとiOS 27を発表しました。Appleが競合のGoogleのモデルを使うという異例の決断の背景には、2024年のApple Intelligence失敗という苦い経験があります。
WWDC 2026の主な発表内容
今回発表されたのはGemini搭載の新しいSiri、homeOSのデベロッパープレビュー、iOS 27・iPadOS 27・macOS 27・watchOS 27・tvOS 27・visionOS 27の6つのOSのベータ版です。
新しいSiriとは何か
新しいSiriは3段階のルーティングシステムを採用しています。簡単なタスクはデバイス上でApple独自モデルが処理します。中程度の複雑さはAppleのPrivate Cloud Computeサーバーが担います。重い推論タスクはGoogleクラウド上のNvidia Blackwell B200 GPUに送られます。各段階でAppleはクエリを匿名化・トークン化しており、Apple・Googleのどちらも個人を特定できない設計になっています。
新しいSiriはより会話的で詳細な応答ができるようになっており、従来のようにChatGPTなどの外部AIに引き渡すことがなくなります。2011年から15年かけてようやくChatGPTやGeminiと同等の体験になった、というのが正直なところです。
iOS 27はSiriをネイティブのチャットボットアプリに変換し、Claude・Gemini・ChatGPTなど複数のサードパーティモデルをOSレベルで選択できるようになります。OpenAIが持っていたiOSでの独占的優位性が崩れることになります。
Apple純正の開発ツールXcode 27にAnthropicのClaude・Google Gemini・OpenAIのコーディングエージェントが統合されます。iOSアプリ開発者がClaudeをXcode上で直接使えるようになります。
Tim Cookは9月1日にCEOを退いて会長職に移行します。後任はJohn Ternusです。2024年のApple Intelligence失敗という汚点を残す形でのCEO最終年となりましたが、Gemini搭載Siriの発表で多少の挽回となった形です。
iOSアプリ開発者・Flutter開発者への影響
今回の発表でアプリ開発者が特に注目すべき点は3つあります。
Xcode 27にClaudeやGeminiが統合されることで、開発速度が上がります。また、iOS 27アプリがSiriのGeminiパワーを呼び出せるAPIが整備されれば、アプリへのAI機能追加が以前より簡単になる可能性があります。
新しいSiriの機能はiPhone 16以降・iPhone 15 Proシリーズが対象で、iPhone 15・15 Plus・14シリーズ以前は対象外です。AI機能を前提にアプリを設計する場合、対応機種の絞り込みを考慮する必要があります。
iOS 27のベータが本日リリースされています。Flutter開発者は早めにベータ環境でテストを始めることで、9月の正式リリース時に素早く対応できます。特に新しいSiri APIやhomeOSへの対応は、早期テストの恩恵が大きい領域です。
Flutter対応・AI機能実装
FlutterによるiOS・Android両対応アプリの開発を行っています。Claude APIなどのAI機能の組み込み、iOS 27対応への対応相談もお受けしています。まずはご相談ください。
まとめ
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